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代議士О氏の強制起訴事件が無罪判決になったことで、多くの新聞でこのことが大きく取り上げられた。

報道で共通していることは、無罪となったО氏を被害者的として、擁護した報道ではなかった。むしろ、強制起訴から無罪に至ったプロセスを面白がって報道しているように感じられた。

先ごろ、検察官役の指定弁護士が判決を不服として控訴に持ち込んだことも、第二ラウンドの始まりとマスコミはこぞって報道合戦を繰り広げた。

この強制起訴制度は、検察が起訴、不起訴の権限を独占する仕組みを改善し、市民感覚を反映させようと2009年5月に始まった制度である。

本日現在、7件の強制起訴事件があり、うち3件に無罪判決が下され、余は審理中である。

強制起訴制度について、訴追権限を一部の国民に付与し、しかも、多数決によって、「理由なき起訴」が可能となり、その審査の判断基準もあいまいだから、問題が多いのではないかと指摘する声が多い。

個人的には、市民感覚を尊重するという意味では、良い制度のように思うし、職業化し

た検察官や裁判官の少し市民感覚からずれた判断基準をより戻してあげるということでは画期的な制度と感ずる。

今回は、控訴により舞台が高裁段階へと移行することになった。この控訴は、違法なことではないが、О氏問題を難しくしたように思われる。現行法制度を改正し、検察審査会を構成する市民に再度、差し戻して、再審査させるということも強制起訴問題解決の落としどころであったような気がする。(私見)

法廷風景

コメントはまだありません | 村上 洋一

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