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施工者の立場からの個人的な所見です。

 

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今回は施工が何故難しいかをお話し、最終回とします。

 

本題に戻り何故に難しいのか言いますと、まず『一発勝負』的施工だからです。

事前準備として 一搬のコンクリート工事より特別に吟味するチエック検討事項を言いますと先ずは、● 型枠(Pコン型枠パネル割付図の作成、セパの止水、パネル材の検討,掃除口の位置検討,・・・)● 鉄筋(配筋かぶり増しコン検討,結束方法,スペーサー種類検討・・・)● 生コンクリート(配合計画の要チエック検討〈混和剤、骨材、水セメント比、クラックの入りにくい配合・・・)●コンクリート打設計画(輸送計画〈輸送時間,プラント選定,混和剤の検討〉,打設順序の検討,コールドジョイント の防止〈硬化開始時間内の次打設の検討〉打設時間の検討,打設人員の検討,関係職種の打設 人員配備の協力徹底指示・・・)● 設備関係(配管、換気スリーブ材位置の確認、壁内埋設配管サイズ、かぶり、ピッチ等の検討)

● 仕上工事関連(サッシは打込みが一番雨仕舞から見ると良い、後付の場合の雨仕舞の検討 内外仕上げ工事のための対応・・・)・・・大まかにはこの様なことが危惧さられます。

 

以上の検討は当然ですが、ここまでの準備をぬかりなくすませる事もそれなりに大変です。 事前準備が出来た上で、更に打設当日には、天候、気温のチエック、適正強度生コン手配確認、 各職方の協力体制の確認、打設計画の(特に打設順序、生コンの締固め要領等)確認支持徹底、 天候確認(小雨でも中止とする)あまり天気が良く高温の場合は、事前に足場にシートを張り 直射日光を避け散水養生等の準備をしながら、予想外の出来事に対応し生コン打設するのですが 高度な能力と経験がないと、務まらない現場での一大イベントなのです。

 

以上の手順をきちんと踏めば大丈夫かと言うと、絶対とは言えないのです。養生期間を経て型枠 脱型までは、成果の程がわからないのです。コンクリトとのご対面まで心配でなりません。腹をくくって 、もしかの場合の補修方法も検討しつつ待つしか他ならないのです。上階の打設計画を階毎に 立て反省の繰り返しで「一大イベント」を進めて上棟まで行くわけで、気の抜く暇がなく寿命の縮む思いです。

当建物は、長時間雨ざらし、野ざらしのままですのでPコンの処理、サッシ金物等の雨仕舞が心配です。 コンクリートの保護膜として撥水剤を吹き付けるしかないのですが。 現在はその撥水剤も品質が随分良くなってきていますので安心出来ると思います。

上記のチック検討事項をぬかりなく実施しても、思うようには行きません。 私は人間の体と同じく、躯体の健康を考えますと、少し割高で撥水剤仕上と少し美観が変わりますが、あえて造膜性(ランデックス防水材)塗布を選択します。

 

おわりに 本来の打ち放し仕上を完成させるには、お施主様、設計事務所様、施工業者、他関係各位が目的を理解し一体とならないと、目的達成出来ないと思います。 今後も、高品質の建物をお客様にお引渡し出来る様、日々努力させて頂きたいと思います。

3回の掲載をさせて頂きまして誠に有難うございました。
コメントはまだありません | 高橋 実

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