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  全国に比べて、北海道のがん死亡率が高いことから、道内大手紙が「がんを防ごう」と題した記事を定期的に掲載してる。

がんは1981年から国民の死因の第1位を占め続け、喫煙率の高さ、検診受診率の低さなどが原因と指摘する。適切な対策が取られないまま多くの命が失われ、がんで亡くなる道民は年間1万8千人にのぼる(同紙参照)。記事は、それを1人でも減らすためには、どうすればいいのかと、食の効用を訴えている。

その記事を頭から否定しようとは思わないが。疑問に思うこともあるのでこれを少し触れたい。

まず、野菜は多く、食塩は少なくした方が良いとの提言に、何か疑問を感じる。

野菜を最も多く取っているのは男女とも長野県で、北海道よりも120グラムから100グラム多と言われる。でも、道民と比較して、平均寿命がとりわけ長いわけでもない。

確かに、野菜と果物は、食道がんや肺ガン、胃がんのリスクを下げる可能性があり、それに含むカロテノイドやビタミン、葉酸、イソフラボン、食物繊維などがリスク軽減に関係するといわれている。興味のあるデータだ。しかし、どれだけ食べたら効果あるのか、実証するのは難しいのが本音。ただ、目安として1日400グラム以上の摂取量が必要で、野菜では小鉢5皿程度、果物では小鉢1皿程度が良いのだいう。でもだ。他の食品と合わせるとこの量は結構多く、摂取可能なのか、疑問に思う。菜食主義なら別して、何か別な方法がないものなのかと、ストレスを感じる。

次に、塩分のとりすぎが病気のリスクを倍増させる。という記事にも大いなる疑問。

日本人に胃がんが多いのは、塩分の取りすぎであるとの指摘は当を得ている。ちなみに1日の食塩摂取量は男性11・3グラム、女性9・6グラム(2012年)で、世界保健機関(WHO)が目標とする「5グラム未満」の約2倍。厚生労働省が目指す「男性8グラム未満、女性7グラム未満」をも上回っている。

しかしである、日本人は女性の平均寿命が世界一で、男性も最上位だ。塩分の取りすぎでは短命ではないのか。実態は違っている。梅干しは健康に良い食べ物。でも、塩分が多いから取りすぎに注意せよと指摘する者がいる。確かに、高濃度の食塩は胃の表面の粘膜を荒らし、胃ガンを引き起こすリスクが高まるのだろう。或いは心筋梗塞、脳卒中をも起こす危険性も高まるのだろう。

梅干し、醤油、味噌の発酵食品を常用する日本人がなぜ、長生きなのか、その点をなぜ触れられないのか。にも係わらず。ブラジルの奥地に住むヤノマノインディアンは、1日1グラム未満で暮らしていると例示する。まるで1㌘以下の塩分摂取を推奨しているように感じる記事である、おかしい。同地域の平均寿命の正確さは分からないが、50歳に満たない筈だ。正しくは高年齢ではないことだけは確かだ。

こういった後進国と我が国食生活を比較することはナンセンスだ。

いろいろな種類の野菜を食べ、食事は偏りなくバランス良くすることが大切だ。日本特有の発酵食品の効用についても触れて頂きたいと思う。

梅干し

コメントはまだありません | 村上 洋一

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