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いつもと同じ通勤電車の中。
車窓の向こう側では、昨夜から降りしきっていた雪も止み、遠く望む手稲山の稜線が弱々しい冬の陽射しを受けて白く輝いている。
気を許すと吸い込まれてしまいそうな透き通った空の藍さが、今朝の寒さを一層際立たせている。
山紫水明が目に優しく、愛でるものの心を和ませる。
なんと清々しい朝なのだろう・・
今日の電車は、休み明けの朝ということもあってか、いつもより込み気味でつり革にぶら下がる人も目立つ。
乗車してから何駅か過ぎた頃か、突然背中に大きな衝撃を受ける。かなりの痛さである。
驚いて振り向いてみると、リュックサックを担いだ女子高生が二人、私の後ろを通り抜けようとしている。
二人とも、誠に大きなリュックである。
おまけに小さな縫い包みほどもありそうな巨大なホルダーまでぶら下がっている。(本当は縫い包みだったのかもしれない)
なにか蟹が餌を引きずりながら歩いているような滑稽さである。
「こんなに混んだ電車で、リュックを担いだままで、通り抜けられわけがないだろう」
そんな周りの思いにはお構いなしに、女子高生たちは巨大なリュックを乗客たちに激突させながら奥へ奥へと突き進んでいく。
あまつさえ、ついでと言わんばかりに、しなった吊り紐で加速のついた巨大ホルダーまでもぶつけていく。

痛さで乗客の顔がゆがむ。
お前たち、そうまでしていったい何処まで行こういうのだね。思わず、心の中でつぶやく。
「~子ちゃん、今日は混んでて進みづらいね」「うん、リュックに人が当たってきて、勘弁してほしいよ」
しれっと、言う。
自分の耳を疑いたくなる。何かの幻聴なのだろうか?
勘弁してほしいのは、明らかに「周り」である。
軽いめまいと嘔吐感に襲われながら周囲を見渡すと、他の乗客も皆、この傍若無人な物言いに度肝を抜かれ震撼している。
行雲流水、明鏡止水。何でも良いから心が落ち着きそうな言葉を呟いてみる。
お前たちのリュックには、いったい何が入っているのか。(たぶん教科書とか水筒)
そのでかくて重い凶器で、何人の罪なき人が痛さで顔を引きつらせたことか。
学校では、そんな教科書ではなく、もっと別のことを学んでほしい・・
こうして、天然なのか自己中なのか判別不能の女子高生を乗せた電車は、静かに終着駅のホームへと滑り込んでいった。

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