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『落下物』

2013/3/2


『落下物による事故』

最近良く『落下物』という言葉を良く聞きます。

2月15日、100年に一度といわれるロシア中部への隕石落下。上空で爆発して、その衝撃波で3000を超える建物の屋根や窓ガラスが損壊して1000人を超えるケガ人が出ました。高速で飛来した隕石による衝撃波のエネルギーは広島型原爆の20倍近い300キロトンだったことが報道されていました。死者がなかっただけでも幸いでしたが宇宙からの落下物に対する恐怖感が強まります。東日本大震災の大津波は1000年に一度と言われましたが。いずれにしても何が起こるかわからないご時世です。この様な災害は気をつけようにも・・・・・・です。

 

身近の事故では、2月25日、公共建物でコンクリート製の外壁パネル材が剥離落下と新聞で知りました。幸い人身事故に至らなかったのが幸いですが、重大な人災と思います。老朽化が原因とあまりにも無責任な説明が記載されていました。非常に憤りを感じます。・・・・・・・・

 

記憶に新しい悲惨な大事故ですが、昨年の12月2日笹子トンネルで発生した「吊天井板落下事故」は、死者9名、負傷者2名の痛ましい結果を招いた重大人災です。この設計は10倍以上の荷重に耐えられると計算されていたが、構造物のどこかに想定外のストレがたまり、耐久限界を超えたとしか考えられない。その第一原因がアンカーボルトで有ったと書かれてありました。又12月3日には事故原因について「大きな理由として老朽化を考えている」と説明されていました。これも又無責任極まりない発言で、非常に憤りを感じます。重いコンクリート既製板を天井、仕切り板に使用しそれを天井から鉄骨柱で吊り鉛直方向に後打ちアンカーボルト(接着材併用)で固定する設計のようです。事故後アンカーボルトの引張強度検査結果 約70%が設計強度に満たされていなかったようです。故に当初の設計段階でもっと慎重に深く検討を重ね、工法選択すべきであったと思いますし施工時に入念なアンカーボルト引張強度検査を実施されておれば防げた事故と思います。又、アンカーボルトをコンクリート埋め込み式に何故出来なかったのか?・・・・・ 非常に残念です。

 

更にはトンネル内、高架橋の天井部からのコンクリート、モルタル等の落下が何回か発生し報道されています。何れも大惨事に至らなくて胸をなで下ろす次第ですが、反面・・・・・紙一重です。

 

何れにせよ、構造物による事故は、有ってはいけない『人命の尊さ』をもっともっと重きに置かなければいけないと思います。既設構造物については、定期詳細点検の実施、不良個所の改善実施が不可欠です。又、原因究明には迅速な対応が肝心です。犠牲になられた被害者の為にも二度と起こさないようにして頂きたいと思いますと共に節に願います。

 

我々もこの事故原因を我々成りに究明し我事に置き換え、今後の教訓とさせて頂き、改良改善を繰り返し『安心で安全な良い建物』を、お客様に提供させて頂く責任を、改めて重く受け止めさせていただいた所存でございます。

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