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スタッフBlog > 村上 洋一 > 後藤健二氏を悼む
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2015/2/16
目を閉じて、じっと我慢。怒ったら、怒鳴ったら、終わり。それは祈りに近い。憎むは人の業にあらず、裁きは神の領域。-そう教えてくれたのはアラブの兄弟たちだった。「イスラム国」に誘拐・殺害された後藤健二氏のツイッターの一言。
彼は、ものこの世に存在しない。黄泉の国へ旅立ってしまったのである。
米国は、身代金の支払い拒否を国際的な合意にしようと各国に同調を求めていた。「自国民を守り、敵への資金供給を断とうとするなら、すべての国々が『身代金は払わない』という方針を適用しなければならない」との訴えである。
本当にこれで良かったのか。各国の足並みはそろっていないと聞く。
後藤氏は、戦争犯罪による避難民、取り分け子供達を対象に戦地に出向いて取材活動を続けてきたフリージャーナリストである。彼と彼の友人がイスラム国に誘拐されたのは昨年の秋頃であった。政府では、水面下において、あらゆる手段を用いて、救出作戦を展開していたと聞くが、成功しなかった。そして、3度にわたり、政府から渡航自粛を要請されても、これを無視して渡航したのが後藤氏であった。
残念な結果である。後藤氏の死は、決して無駄にしてはならない。彼は、彼の責任で危険地帯に入国し、被害にあった。戦争の悲惨さ、を訴えようとする彼のこの行動、歴史が評価するだろう。
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