HOME > スタッフBlog > 永吉 浩二 > 「絆」を「つるつる言葉」にしないためにスタッフブログ


皆さんもご存じかと思いますが、日本漢字能力検定協会から発表された2011年を表す漢字は「絆」でした。

 

東日本大震災や台風被害などで家族の大切さを感じ、支援の輪も広がったことに加え、女子サッカーなでしこジャパンのチームワークも選ばれた理由に挙げられていました。

 

その「絆」が「つるつる言葉」になりつつあると先日の新聞に書かれていました。「つるつる言葉」とは、作家の故・井上ひさしさんの造語だそうで、「便利に使われすぎて意味も実体も擦り減ってしまう言葉」という意味だそうです。

 

確かに、がれき処理の受け入れを「放射能の影響が心配だ」と過剰に反応し拒否する姿に、被災された方々は「絆」を感じることができないのではないでしょうか。

 

「絆」とは、人と人との強い結びつきという意味で、語源は諸説あるそうですが、布地の形成にあるといわれています。そもそも「絆」という文字は、糸ヘンに半分と書きます。ここに、この文字の持つ大きな意味があるそうです。布地は、タテ糸とヨコ糸が十字にしっかり結び合って成り立っています。結びつきが緩ければ、丈夫な布地は形成されません。

 

それを人と人との関係でいえば、相手に対して思いやりをもって接することが大切だということではないかと思います。

相手の立場になって物事を考えて行動し、約束を果たす、決して裏切らない、そして誠心誠意尽くすことこそが、「絆」を強固にしていくのではないでしょうか。

 

「誠」は言うを成すと書くことから、嘘のない行為であり、責任を持った行為であります。その行為から信用が生まれ、信用のあるところに信頼が育ち、「絆」が深まっていくと思うのです。

 

このことは、ビジネスの世界でも同じだと思います。信用は商売の基本であり、ビジネスの基盤は、人の心をベースにする信頼関係で成り立っているからです。

 

ですから、仕事でもそれ以外の場においても、「自己チュー」にならずに、相手に対する思いやりを忘れず、誠を尽くすことを多くの人が実践し続けていけば、「絆」は決して「つるつる言葉」にならないと思います。

コメントはまだありません | 永吉 浩二
■トラックバック URL
■コメントする

ブログトップへ戻る